抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,高湿度空気と過熱蒸気が調理オーブンの加熱媒体として食品加工に使用されている。湿度プロファイル,すなわちオーブン室における時間依存性と分布は食品の品質を決定する因子である。したがって,加工食品品質と装置性能を改善するためにオーブン室内の湿度を測定する必要がある。高温における湿度測定用の可変ダイオードレーザ吸収分光法(TDLAS)を調べた。この方法では,反射により雑音信号が発生し,分子の光吸収は湿度だけでなく温度,圧力,光路長にも影響される。本研究では,高温環境における反射器に適した材料を得るための反射器としていくつかの材料を調べた。吸収スペクトルの二次微分(2f)信号に及ぼすこれらのパラメータの影響を,高分解能透過分子吸収データベースを用いて予測した。続いて,開発した較正装置を用いて検証試験を行った。実験データおよび予測データの両者は,2f/4fピーク谷値が温度の低下とともに増大し,変化の程度は湿度とともに増加したことを示した。次に,湿度測定を,反射器として炭素板を使用し,湿潤多孔性セラミックプローブを使用して,オーブン内で低温計を用いて行った。これらの結果は,TDLASが湿度測定に使用できることを示した。温度測定の応答時間の重要性も示した。(翻訳著者抄録)