抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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最近のクラウドコンピューティング環境においては,短命のプロセスを多数起動し,それらのプロセスの相互連携によってサービスを実現する手法が注目されている.このため,プロセス生成を高速化することは非常に重要である.そこで,分散指向永続オペレーティングシステムTenderでは,プロセス削除時にプロセスを構成する資源を削除せずに保持し,プロセス生成処理時に再利用することでプロセスの生成処理と削除処理を高速化する手法が提案されている.しかし,この手法は,再利用する資源がない場合,プロセス生成処理を高速化できない.また,再利用する資源として保持されている量は再利用されないことにより単調増加するため,未使用メモリの枯渇を招き,新たな資源を生成できなくなる恐れがある.そこで,本論文では,これらの問題に対処する資源プール機能を提案する.資源プール機能は,プロセスを構成する資源を再利用する処理に加え,資源追加処理と資源削減処理を持つ.評価として,プロセス生成処理における各資源の再利用効果,基本評価とWebサーバの応答時間による資源プール機能の有効性,およびLinuxとの比較を述べる.(著者抄録)