抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ものを擦り合わせたときに生じる摩擦電気は従来基礎科学として研究されてきた。近年,材料プロセスとエレクトロニクスの発展により,摩擦電気を電力源とした応用が実現されており,トライボエレクトロニクスへ向けて研究が展開されつつある。しかし,摩擦電気が,静電気的な帯電現象を引き起こす源という従来の意味を超えて,電力源となる場合に,何が新たに課題となるのかは明らかとはいえない。我々は誘電物理の立場から,静電気としての摩擦電気では電荷の変位が重要であり,それに加えて摩擦発電では双極子回転も電流を流すミクロ起源として加わることに着目して研究を進めてきた。評価法としては摩擦電気発生と消失の素過程を,実空間及びエネルギー空間から明らかにすることが大切になるが,摩擦電気の分子的起源である電荷の変位と双極子の配向が実空間で選択的に測定することができないことが課題の一つである。我々はこれまで,SHGの波長選択性を利用することで,エネルギー空間での違いから摩擦電気の電荷と双極子を特定して可視化する新しい実験方法の実現に成功した。本報告では,著者らが研究開発してきた電界誘起光第2次高調波発生法(EFISHG)により,摩擦帯電と剥離帯電について可視化した結果を紹介する。(著者抄録)