抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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船舶用燃料電池システムを構築するための検討の一環として,著者等は1KW級発電の固体高分子形燃料電池(PEFC)について一連の性能試験を実施した。同試験は発電出力に対する燃料電池の温度,セルスタックの傾斜,および空気供給変動の影響を調べることを目的とした。また,これらの試験によりセル出力が負荷変動にどのように追従するか検討した。著者等が用いた燃料電池スタックについて,以下の結果を得た。即ち,(1)セルスタックの温度レベルは,60°Cから75°Cの範囲内では発電出力に殆ど影響しない。(2)セルスタックが22.5°まで傾斜する場合,発電出力はセルスタックの直立時より若干,高い。この僅かな出力増加は,系内圧力の微小な増加をもたらすアノード出口配管内の滞留水滴に起因すると考えられる。(3)空気利用率が25%から60%に変化しても,発電出力の顕著な低下の兆候は見られなかった。(4)セルスタックが直立時には,発電出力は電流値の時間的変化に追従し得る。セルスタックが傾斜状態にある場合でも,急速な負荷変化に対して高い追従性を示した。(翻訳著者抄録)