抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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α線核医学治療はα線放射RIを用いたがん治療法であり,遠隔転移などの進行がんに対する治療法として期待されている。我々はα線核医学治療に用いる211Atを安定に製造できる超小型かつ高強度な加速器である,高温超電導スケルトンサイクロトロン(HTS-SC)の開発に向けて研究を行ってきた。HTS-SCの最大の特徴は,出力エネルギー可変に伴う多機能化である。これによりα線核医学治療用211Atの製造だけでなく,PET用RI製造やBNCT用中性子照射も可能になる。HTS-SCでは粒子加速面において空間的・時間的に高精度な磁場が要求されるが,REBCO線材に誘導される遮蔽電流に起因する磁場が,発生磁場の質を悪化させてしまう。そこで,HTS-SCの小型実証用モデルである,Ultra-Baby-Skeleton-Cyclotron(UBSC)を試作し,電磁的・熱的・機械的振る舞いを確認する予定である。本研究では,UBSCを対象に,出力エネルギー可変時の遮蔽電流の振る舞いを数値計算し,遮蔽電流磁場の磁場均一度への影響評価を行った。(著者抄録)