抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
ものを擦り合わせたときに生じる摩擦電気は従来基礎科学として研究されてきた。近年,材料科学とエレクトロニクスの発展により,摩擦電気を電子ペーパーやセンサの電源として利用する技術が注目されており,分子静電気エレクトロニクスへ向けて研究が展開されつつある。我々は,従来の静電気としての摩擦帯電現象を説明するために整理された帯電列を拠り所として摩擦発電の材料の組み合わせが選択されている現状を認めつつも,電流には導電電流と変位電流の2つがあり,帯電列は導電電流を起源とする発電の説明には有効であるが,変位電流については原理的に測定できないことに着目し,摩擦発電では両方の電流を評価することが大切になるとの立場から研究を進めている。すなわち,静電気的な帯電現象を引き起こす源という意味を超えて,エネルギーとして起電力の源となる摩擦発電の場合には,導電電流と変位電流のミクロな起源である電荷と双極子の両方の働きを評価することが基本となるとの立場である。そこで,第2次光高調波(SHG)測定の波長選択性を利用することで,摩擦電気の電荷と双極子を特定して可視化する新しい実験方法の実現に成功した。本発表では摩擦発電の評価法としてのSHG測定の原理を述べる。また,摩擦発電の出力は数nWからmWであり,そのまま駆動できる負荷もあるが,これを貯めてから定電圧で負荷を駆動すると安定した電源として利用できる。本報告では,この摩擦発電を貯めてから使う電気回路の作製を紹介する。(著者抄録)