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J-GLOBAL ID：202102278076088825   整理番号：21A1934059

気候変動と堆砂進行がダムの治水・利水機能に及ぼす影響の評価指標化の提案

IMPACTS OF CLIMATE CHANGE, RESERVOIR SEDIMENTATION AND CHANGE IN WATER DEMAND ON WATER USE FUNCTIONS OF DAMS

著者 (11件)： 和田一斗 (建設技術研) ,  永谷言 (建設技術研) ,  小島裕之 (建設技術研) ,  谷脇佑一 (建設技術研) ,  倉橋実 (建設技術研) ,  藤塚佳晃 (建設技術研) ,  川村育男 (建設技術研) ,  水野直弥 (建設技研インターナショナル) ,  佐藤嘉展 (愛媛大 農) ,  角哲也 (国土文化研) ,  角哲也 (京大 防災研)
資料名： 国土文化研究所年次報告  (Annual Report of RESCO)
巻： 19  ページ： 29-35  発行年： 2021年06月30日 
JST資料番号： L8342A  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： ダムの長期的な利水機能維持は,将来における国民生活の安定を図る上で重要な課題である.本研究では,将来のダムの下流域における利水需要シナリオを複数設定した上で,気候変動に伴う河川流況変化と貯水池内土砂堆積が同時進行した場合の多目的ダムの利水機能への影響について検討を行った.この結果,将来の流況変化及び堆砂進行により,ダムの利水機能が低下することを確認した.また,ダムの利水機能への影響は,貯水位を制限水位まで低下する洪水期における利水需要量の増減や分散化が大きく寄与することを確認した.さらに,将来の利水需要のシナリオ設定が異なると,利水機能の低下がさらに助長されるケース,これとは逆に緩和されるケースがみられた.以上より,今後,ダム再生検討を合理的に進める上では,将来の利水需要変化の研究を進め,治水・利水両面からダム容量の最適化を図ることの重要性が示唆された.(著者抄録)

シソーラス用語： *ダム ,  貯水 ,  堆砂 ,  運用 ,  *気候変動 ,  成長 ,  貯水池 ,  堆積 ,  多目的ダム ,  水位 ,  水需要 ,  容量 ,  評価 ,  指標 ,  変化 ,  状態 ,  水流 ,  貯水位 ,  評価指標
準シソーラス用語： ダム容量 ,  影響評価 ,  *治水機能 ,  堆砂進行 ,  貯水池の堆砂 ,  貯水池運用 ,  土砂堆積 ,  *利水機能 ,  流況変化

分類 (2件)： ダム一般  (RC16010D) ,  気候学,気候変動  (DC05140T)

引用文献 (16件)：

• 国土交通省水管理・国土保全局:水害レポート2017,2017.
• 国土交通省水管理・国土保全局水資源部:平成29年版日本の水資源の現況,2017.
• 土木学会地球温暖化特別委員会:地球温暖化に挑む土木工学,土木学会地球温暖化対策特別委員会報告書,2009.
• 小島裕之・永谷言・川村育男・谷脇佑一・倉橋実・佐藤嘉展・角哲也:気候変動と堆砂進行がダムの治水・利水機能に及ぼす影響の評価指標化の提案,土木学会論文集B1(水工学) Vol.75, No.2, I_91-I_96, 2019.
• 入江政安,戸井博彬,津田守正,西田修三:渇水時のダム運用への人口変動に伴う水需要変化の影響予測,土木学会論文集G(環境), Vol.73, No.5, I_39-I_46, 2017.

タイトルに関連する用語 (7件)： 気候変動 ,  堆砂 ,  ダム ,  治水 ,  利水 ,  評価指標 ,  提案