文献
J-GLOBAL ID:202102279828762466   整理番号:21A2152836

長崎県壱岐市芦辺港における完新世の古環境と相対的海水準変動

Holocene paleoenvironment and relative sea-level change in Ashibe Port, Iki Island, Nagasaki Prefecture, southwestern Japan
著者 (6件):
資料名:
巻: 27  ページ: 1-18 (WEB ONLY)  発行年: 2020年 
JST資料番号: U0268A  ISSN: 2185-2995  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
日本の南西部に位置する長崎県壱岐島は,九州島と対馬の間の玄界灘にあり,対馬暖流の影響を受けている。壱岐島の芦辺港で2本のボーリングコア(壱岐-1,壱岐-2はそれぞれ近位コアと遠位コア)を掘削し,津波イベントを検出し,粒度,CNS元素,微化石(オストラコード,浮遊性有孔虫)分析による古環境を再構築した。統合の結果,以下の古環境・海水準変動を明らかにした。壱岐-1サイトは約8900cal BPから浸水が始まり,水深約2mの汽水域の河口が発達した。古環境は,~8200cal BPから~7500cal BPまでは内湾から中湾に囲まれ,~7500cal BPから~3800cal BPまでは外洋に面した湾であった。その後,~3800から~3200cal BPまでは砂浜海岸に変化した。壱岐-2サイトの古環境は,~7800から~5900cal BPまでは内湾で,~5900~1100cal BPまでは砂浜海岸であった。その後,1100~1000cal BPは汽水域の内湾に変化した。両コアサイトとも最大海水準は7000~6000cal BPであることが確認された。両コアから3つのイベント層が検出された。そのうちの1層は浮遊性有孔虫の異常出現から5200cal BPの津波イベントによるものと考えられるが,他の層の形成要因は不明であった。(翻訳著者抄録)
シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

準シソーラス用語:
シソーラス用語/準シソーラス用語
文献のテーマを表すキーワードです。
部分表示の続きはJDreamⅢ(有料)でご覧いただけます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。

分類 (1件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
海洋地質学 
引用文献 (43件):
  • Abe, K. (1988) Speciation completed? in Keijella bisanensis species group. Hanai, T., Ikeya, N. and Ishizaki, K. (eds.) Evolutionary Biology of Ostracoda-its Fundamentals and Applications: 919-925, Kodansha, Elsevier.
  • Berner, R.A. (1982) Burial of organic carbon and pyrite sulfur in the modern ocean: Its geochemical and environmental significance. American Journal of Science, 282, 169-177.
  • Berner, R.A. and Raiswell, R. (1984) C/S method for distinguishing freshwater from marine sedimentary rocks. Geology, 12, 365-368.
  • Bronk Ramsey, C. (2009) Bayesian analysis of radiocarbon dates. Radiocarbon, 51, 337-360.
  • 藤原 治・入月俊明・大林厳・平川一臣・長谷川四郎・内田淳一・阿部恒平(2014)静岡県伊東市のボーリングコアから復元した 6300~2000BCの相対的海水準変動.第四紀研究,53,35-53
もっと見る
タイトルに関連する用語 (5件):
タイトルに関連する用語
J-GLOBALで独自に切り出した文献タイトルの用語をもとにしたキーワードです

前のページに戻る