抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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誘電体・絶縁体は,電気を蓄えるためのコンデンサ材料として,また電気を漏れなく運ぶための絶縁材料として,学術的にも工業的にも追及されてきました。一方で,近年,摩擦電気を電源とする摩擦発電の研究活発化にみられるように,誘電体・絶縁体を発電源として捉えなおす新しいエレクトロニクスが始まっています。わたしたちは,誘電物理の立場から,有機エレクトロニクス素子中の電気現象を光学的に可視化する光第2次高調波発生(optical second-harmonic generation:SHG)法を,発電源としてのエネルギー移動を可視化する手法へと展開してきました。これまでに,SHGの波長選択性を利用して,摩擦発電の分子的起源の電荷変位と双極子配向を,異なるレーザー波長で可視化することに成功しました。本報告では,摩擦により誘電体内部に蓄えられた分極エネルギーを,脱分極過程で負荷抵抗での電気的仕事として取り出すモデルを紹介します。このモデルでは,初期分極P
0,電極面積A,静電容量C
s,緩和時間τの脱分極が外部抵抗に発生する電流を解析し,等価回路(電流源I
s=(P
0A)/τ,内部抵抗R
i=τ/C
s)で発電源を表すことができます。誘電分極をエネルギー源とする発電源に,電力整合条件τ=C
sRを満たす負荷を接続したときに最大電力P=1/τ P
02/(4C
Q(Q=s
s))が外部回路で消費できることがわかります。(著者抄録)