抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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誘電体は,電気を蓄えるためのコンデンサ材料として,また電気の流れを遮るための絶縁材料として,学術的にも工業的にも究められてきた.一方で,近年,摩擦電気のエネルギーを外部に取り出して電源として利用する摩擦発電の研究が活発化し,誘電体を発電源として捉えなおす新しいエレクトロニクス(トライボエレクトロニクス)が始まっている.我々は誘電物理の立場から,静電気現象として培われてきた摩擦帯電列などの考え方に拠りつつも,発電現象としての摩擦電気を扱う場合に,摩擦電気を繰り返し持続的に負荷に送り出す働きが新しく要求されると考えて研究を進めている.本発表では,誘電体が摩擦で分極エネルギーを蓄え,それを電力として負荷に供給するとした電気的等価回路モデルを紹介する.そして,最近の実験結果の一例として熱的にイミド化したPMDA-ODAポリイミドの摩擦発電の温度特性を示し,誘電物性の観点から議論する.(著者抄録)