抄録/ポイント: 抄録/ポイント
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地球軌道を超える将来の宇宙輸送ミッションでは,極低温推進剤を適用する推進システムにより,高比推力で効率的かつ迅速な宇宙内物質移動を実現できる。月面で生成された極低温推進剤の再充填も利点を高める。本研究では,このようなミッションのための効率的な多重着火のための新しい極低温液体ロケットエンジンシステムを提案している。新しく開発されたサイクル分析ツールを使用して,高比推力アイドルモードと低ポンプ回転数スロットルモードの2つのエンジン動作モードについて論じている。流速を連続的に制御する最先端の電動機駆動弁は,これらの運転モードを実現できる。サイクル解析は,燃焼およびターボポンプ不安定性およびチャンバ壁温度限界を考慮して,膨張機抽気サイクルに基づいて行なった。分析結果は,高特異性インパルスアイドルモードが従来の操作と比較してより高い比推力を提供できることを示している。ポンプの低回転絞りモードでは,放出された推進剤がタンクの予圧に使用され,したがって,タンクの予備加圧に必要なヘリウムの消費量を大幅に削減できる。ポンプの流量係数を維持するための追加のバルブと配管を使用した低回転数の絞りモードで,比推力が高くなる可能性のある動作点を見出した。これらの新しいエンジン動作モードは,点火前のチルダウンとヘリウム消費を減らし,効率的な宇宙軌道輸送を実現する。(翻訳著者抄録)