抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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静電気放電(ESD)現象及び電気接点の開閉に伴う放電現象は,再現性に乏しくまたその特性において解明されていない現象は多くあり,これらの現象は,条件によってギガヘルツ帯の電磁波を発生する.特にESDについては,温度,湿度などの環境条件により気中での放電現象の振る舞いが異なることは定性的には把握されているが,放電が発生する物体の形状や表面状態,帯電物体の移動速度など多くのパラメータが存在し,これらの要素が複雑な関係に組み合わさり,定量的な解析では十分な段階ではない。このESD現象及び電子デバイスの電磁両立性(EMC)問題を解決するために,電磁環境技術委員会に設置された「電子デバイスに対するESD過渡電磁界の影響調査調査専門委員会」(2017年10月~2020年7月)では主に,(1)放電現象とその発生電磁界の測定及び測定技術の検証,(2)国際規格のESD試験における接触放電及び気中放電の課題抽出とその機構解明,(3)ESD現象で影響される電子回路の電圧測定技術の検証,(4)半導体デバイスの影響とその保護に関する調査,(5)意図的電磁界による電子回路のセキュリティ課題の調査等について検討を行った。本報告は,調査専門委員会における調査結果をまとめたものである。(著者抄録)