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J-GLOBAL ID：202302218250230212   整理番号：23A0543669

150年連続気候実験データを用いた積雪地域におけるダム季節運用への気候変動の影響評価

A FUNDAMENTAL STUDY ON CLIMATE CHANGE IMPACT ON SEASONAL RESERVOIR OPERATION IN HEAVY SNOWFALL AREA USING 150-YEAR CONTINUOUS CLIMATE EXPERIMENT

著者 (3件)： 野原大督 (鹿島建設株式会社 技術研究所) ,  佐藤嘉展 (愛媛大学 大学院農学研究科) ,  角哲也 (京都大学 防災研究所)
資料名： 土木学会論文集 B1(水工学)(Web)  (Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B1 (Hydraulic Engineering) (Web))
巻： 78  号： 2  ページ： I_73-I_78(J-STAGE)  発行年： 2022年 
JST資料番号： U0103B  ISSN： 2185-467X  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 地球温暖化の進行により,我が国では北海道の一部地域を除く多くの豪雪地域で将来の降雪・積雪の減少が予測されている.融雪水が重要な水資源である地域での水資源管理が今後難しくなることが懸念される.こうした豪雪地域での将来の水資源管理への気候変動の影響を明らかにするため,本研究では,北陸地方に位置する手取川流域手取川ダムを対象に,気象研究所MRI-AGCM3.2SによるRCP8.5シナリオでのSSTマルチモデル平均を用いた150年間の連続気候実験(シングルラン)のデータを用いて,ダム貯水池の利水・発電運用の将来変化と影響の評価を行った.その結果,特に21世紀後半に,降雪・積雪・融雪過程や夏季以降の流況の変化が大きくなり,夏季のダム貯水量の低下や4~5月の水力発電量の低下,年間発電量がかなり小さくなる頻度の増加といった変化が生じ得ることが,一可能性として示された.(著者抄録)

シソーラス用語： 気象データ ,  *気候変動 ,  *ダム管理 ,  *季節的変動 ,  積雪寒冷地 ,  地球温暖化 ,  石川県 ,  多目的ダム ,  気候モデル ,  平均値 ,  シミュレーション ,  *水利用 ,  *電力供給
準シソーラス用語： 手取川ダム

著者キーワード (5件)： reservoir operation ,  climate change ,  hydropower ,  water supply ,  150-year continuous run

分類 (2件)： ダム一般  (RC16010D) ,  気候学,気候変動  (DC05140T)

引用文献 (12件)：

• 1) 文部科学省,気象庁:日本の気候変動 2020-大気と陸・海洋に関する観測・予測評価報告書-,2020.
• 2) 藤原洋一,大出真理子,小尻利治,友杉邦雄,入江洋樹:地球温暖化が利根川上流域の水資源に及ぼす影響評価,水工学論文集,Vol. 50, pp. 367-372, 2006.
• 3) 川村一人,中津川誠,杉原幸樹:気候変動による利水への影響を踏まえたダム貯水池群の最適操作に関する研究,土木学会論文集 B1(水工学),Vol. 68, No. 4, pp. I_1477-I_1482, 2012.
• 4) Sato, Y., Kojiri, T., Michihiro, Y., Suzuki, Y. and Nakakita, E. : Assessment of climate change impacts on river discharge in Japan using the super-high-resolution MRI-AGCM, Hydrol. Process, Vol. 27, pp. 3264-3279, 2013.
• 5) 松井佑介:d4PDFを用いた日本の積雪水資源量への気候変動影響の評価,京都大学大学院工学研究科都市社会専攻修士論文,2017.

タイトルに関連する用語 (9件)： 気候 ,  実験データ ,  積雪 ,  地域 ,  ダム ,  季節 ,  運用 ,  気候変動の影響 ,  評価