抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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光学活性を示す植物由来のイソソルビド(ISS)と無水トリメリット酸から誘導されるテトラカルボン酸二無水物を用いて,主鎖にISS骨格を組み込んだ7種のポリイミド(ISS-PI)を調製した.ISS-PIは全芳香族PIと比較して,優れた光学的透明性,低屈折率,低誘電率,低複屈折を示した.これは,嵩高い脂環式ISS構造と,折れ曲がりかつ柔軟なPI主鎖により分子間相互作用が低減され,主鎖の面内配向とPI鎖間の緻密な分子充填が抑制されたためと考えられる.優れた光学特性を持つISS-PIは,さらに10~20GHzにおいて低い誘電率(D
k)と中程度の誘電損失(D
f)を示した.ISS-PIとそのモデル化合物は,ISSが本来持っている光学活性により,溶液状態とともに固体状態でも紫外域に明確な円二色性を示し,固体PI膜中においても構造不斉が維持されていることが示された.さらにISS-PIは,ガラス転移温度(T
g)が240°C以上,5wt%重量減少温度(T
Q(Q=d
5))が約400°Cと,ポリイミドとして十分な熱安定性を有していた.本研究により,ISS-PIの優れた光学,誘電,熱特性と立体化学構造および凝集状態の関係が明らかとなった.(著者抄録)