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J-GLOBAL ID:202402268479216330   整理番号:24A1599046

電気化学的手法を導入した隙間噴流試験による青銅合金鋳物の耐エロージョン・コロージョン性の評価

Evaluation of Erosion-Corrosion Resistance for Bronze Castings by Jet-in-Slit Test Combined with Electrochemical Measurements
著者 (7件):
資料名:
巻: 96  号:ページ: 361-368  発行年: 2024年07月25日 
JST資料番号: G0096A  ISSN: 1342-0429  CODEN: CHKOFY  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究では,電気化学的技法を導入した隙間噴流試験により,鍛造銅,黄銅(JIS C3771),青銅(JIS CAC411)の各鋳物の耐エロージョン・コロージョン性を評価した。新たに参照電極を装備するように試料ホルダを改造した。計算機支援エンジニアリングによる解析により,参照電極を取り付けることで試験溶液の流れの影響が最小限に抑えられ,試料表面のせん断応力と乱流運動エネルギーは,外側領域よりも中央領域の方が大きいことを確認した。試験片の腐食電位,分極曲線,中央のディスクと外側のリング間のガルバニック電流を測定した。試験開始時に,陰極および陽極の電流密度が増加した。陰極電流密度は銅合金の種類に依存せず,試験時間の増加に伴ってわずかに減少した。一方,陽極電流密度は銅合金間で異なっていた。エロージョン・コロージョンを起こした銅とC3771では,腐食生成物層は殆ど成長せず,試験中陽極電流密度は低下しなかった。試験直後,それらの腐食電位は大きく変化した。正のガルバニック(すなわち陽極)電流を試料のディスク部分から検出し,それは溶液流からより多くの機械的衝撃を受けたと推定された。エロージョン腐食を示さなかったCAC411の場合,腐食生成物層が成長し,陽極電流密度は試験時間の増加に伴って低下した。試験終了直後,腐食電位はあまり変化しなかった。CAC411のガルバニック電流は銅とC3771より小さく,電流方向は逆であった。結論として,青銅鋳物CAC411の耐エロージョン・コロージョン性は,高い剪断応力と乱流運動エネルギーの下でも成長する腐食生成物層の形成により,物質の陽極反応が抑制され,より優れていることが判明した。(翻訳著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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腐食  ,  非鉄金属材料 
引用文献 (21件):
  • M. Matsumura, Y. Oka and H. Yokohata: Boshoku Gijutsu, 35 (1986) 706
  • A. Sakamoto, T. Yamasaki, M. Matsumura: Zairyo-to-Kankyo, 44 (1995) 336
  • M. Matsumura, K. Noishiki and A. Sakamoto: CORROSION, 54 (1998) 79
  • H. Yamada, M. Yamamoto, T. Okane, Y. Kousaka, Y. Goto and T. Ito: J. JFS. 87 (2015) 830
  • H. Yamada and M. Yamamoto: Japan Institute of Copper 54 (2015) 119
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