抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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熱エネルギーを機械エネルギーなどの取り出せる形に変換する装置を熱機関という.その動力を与える作業物質は,通常は古典力学に従う物理系である.近年,作業物質が量子力学に従うような熱機関に関する研究が,理論と実験の両面から進められている.本稿では主に理論的な側面に着目し,特に量子熱機関の作業物質のサイズが大きくなるときに,その性能がサイズの関数としてどのように増大するかについて,当該分野の研究背景と最近の動向,また我々の最新の成果を交えて解説する.本稿で述べる結果は,量子力学を動作原理とすることによって,熱機関の性能が劇的に向上する可能性を示唆するものである.(著者抄録)