抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文はEnvironmental Modelling&Softwareで出版された論文“Web application of an integrated simulation for aquatic environment assessment in coastal and estuarine areas”の構成を一部変更して日本語訳したものである.本稿では,流動生態系シミュレーションシステムEcoPARIを用いて流動と生態系に関する数値シミュレーションを実施するために必要となる計算条件の作成(プリプロセス)と可視化(ポストプロセス)の両方が可能なWebアプリケーション型Graphical User Interfaceを開発した.これらのプロセスは水環境の数値シミュレーション実施においてもっとも作業負荷が大きい部分であり,Webアプリケーション化によって大幅な効率化が期待できる.このGUIにより沿岸・河口域の流体力学や生態系シミュレーションが容易になり,専門的な知識が無くても基本的な設定と操作が可能となる.開発したシステムは,(1)流速,水温,塩分,水位をシミュレーションできる流体力学モデル,(2)水中での溶存酸素,植物プランクトン,動物プランクトン,栄養塩をシミュレーションできる生態系モデル,(3)堆積物中での溶存酸素,栄養塩,金属,底生生物等をシミュレーションできる底生生態系モデルから構成され,プリプロセスとポストプロセスをWebアプリケーションで一貫して行う初めての試みである.なお,ソルバー部分のWebアプリケーション化については近い将来の実装を予定している.Webアプリケーションはインストールが不要で,誰でも簡単に計算できることが大きな特徴である.そのため,提案システムは,モデルの潜在的なユーザーが経験する専門知識のギャップを埋めるのに役立つ.本研究で議論されているような標準システムを使用することで,証拠に基づく政策立案(EBPM)が容易になる.(著者抄録)