文献

J-GLOBAL ID：201002224733411331   整理番号：10A0655242

複数の段差を有するCFRP板接着鋼板の各CFRP板の必要接着長さと最適剛性

REQUIRED LENGTH AND OPTIMUM STIFFNESS OF MULTIPLE-STEPPED CFRP STRIPS BONDED TO STEEL PLATE

著者 (2件)： 石川敏之 (京都大学工学研究科都市社会工学専攻) ,  大倉一郎 (大阪大学工学研究科地球総合工学専攻)
資料名： 土木学会論文集 A(Web)
巻： 66  号： 2  ページ： 368-377 (J-STAGE)  発行年： 2010年 
JST資料番号： U0102A  ISSN： 1880-6023  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 複数のCFRP板を鋼板に接着する際,CFRP板に段差を設けると,接着剤に生じるせん断応力を低減でき,CFRP板が鋼板からはく離するときの荷重,すなわち,はく離荷重が上昇することが知られている.これまでに,一つの段差を有するCFRP板接着鋼板に対して,鋼板の応力を所定の値まで低減させ,はく離荷重を最大にする各CFRP板の必要接着長さと最適剛性を理論的に明らかにした.本研究では,1枚のCFRP板が鋼板の上下面に対称に接着されたCFRP板接着鋼板において,CFRP板の接着長さが長くなると,鋼板中央に生じる応力と,CFRP板の付着端の接着剤に生じる高いせん断応力がそれぞれ一定値に収束する性質を各段に適用することにより,複数の段差を有するCFRP板接着鋼板のはく離荷重を最大にする各CFRP板の必要接着長さと最適剛性を与える.(著者抄録)

シソーラス用語： *繊維強化プラスチック ,  *剥離 ,  *接着 ,  鋼板 ,  炭素繊維強化プラスチック
準シソーラス用語： CFRP ,  *CFRP板接着鋼板

分類 (2件)： 建設材料  (YH06040B) ,  構造力学一般  (HD01000X)

引用文献 (13件)：

• 1) Miller, T. C., Chajes, M. J., Mertz, D. R. and Hastings, J. N.: Strengthening of a steel bridge girder using CFRP plates, Journal of Bridge Engineering, ASCE, USA, Vol.6, pp.514-522, 2001.
• 2) 板垣一也,渡邉憲市,鈴木博之:炭素繊維強化樹脂板(カーボン板)による鋼橋補強の事例,第8回鋼構造の補修・補強技術報告論文集,pp.49-54,2002.
• 3) 玉井宏章,高松隆夫,服部明生,灰谷徳治,櫻庭誠:炭素繊維プレートによる化学プラント架構小ばり補剛の施工例,鋼構造年次論文報告集,第13巻,pp.545-552, 2005.
• 4) Moy, S. S. J. and Bloodworth, A. G.: Strengthening a steel bridge with CFRP composites, <i>Structures & Buildings</i>, Vol.160, Issue SB2, pp.81-93, 2007.
• 5) 姜 威,中村一史,鈴木博之,前田研一,入部孝夫:CFRP板と鋼板の接着特性に関する実験的研究,鋼構造年次論文報告集,第14巻,pp.595-602, 2006.

タイトルに関連する用語 (4件)： 段差 ,  CFRP板 ,  鋼板 ,  剛性