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J-GLOBAL ID：201402256458814585   整理番号：14A1067495

水をめぐる新しい展開 分光法の発展により覆る常識 4 電極界面におけるイオンの水和殻崩壊過程の時間分解赤外分光観察

著者 (4件)： 山方啓 (豊田工大 大学院工学研究科) ,  山方啓 (JST-さきがけ) ,  大澤雅俊 (北大 触媒化学研究セ) ,  森田明弘 (東北大 大学院理学研究科)
資料名： 電気化学および工業物理化学  (Electrochemistry)
巻： 82  号： 9  ページ： 771-776  発行年： 2014年09月05日 
JST資料番号： G0072A  ISSN： 1344-3542  CODEN： EECTFA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 疎水性のCO分子が吸着したPt電極に親水性のNa⁺や疎水性のテトラプロピルアンモニウムイオン(Pr₄N⁺)を電位をかけて接近させたときの水分子の構造変化を時間分解赤外観察した。疎水性表面に疎水性カチオンが接近した場合と,疎水性表面に親和性カチオンが接近した場合の水分子の構造変化の違いについて詳しく調べた。表面増強時間分解赤外分光法と電位ジャンプ測定,電極界面における水和殻崩壊過程の観察(COが吸着したPt電極表面における負電位ジャンプの影響,Na⁺の接近に伴うCOの上の水の構造変化,Pr₄N⁺の接近と水和殻の崩壊過程,水和殻崩壊過程の速度論的解析,理論計算との比較)について述べた。電気化学システムと電位ジャンプ法を用いた時間分解表面増強赤外吸収分光法を用いることで,水和イオンが電極界面に接近する際に起こる水分子の構造変化を実時間観察した研究成果を紹介した。

シソーラス用語： *水 ,  *界面 ,  *水和イオン ,  *時間分解分光法 ,  *赤外分光法 ,  *赤外スペクトル ,  疎水性 ,  一酸化炭素 ,  吸着 ,  白金電極 ,  親水性 ,  カチオン ,  ナトリウム化合物 ,  金属イオン ,  *水分子 ,  *変化 ,  赤外反射吸収分光法 ,  速度論 ,  計算 ,  理論 ,  脂肪族アミン ,  第四アンモニウム
準シソーラス用語： *電極界面 ,  ナトリウムイオン ,  *構造変化 ,  表面増強赤外分光法 ,  理論計算

分類 (4件)： 非金属化合物  (CD01070R) ,  固-液界面  (CB12050B) ,  電極過程  (CB07040U) ,  無機化合物の赤外・Ramanスペクトル(分子)  (BH06032B)

物質索引 (1件)： テトラプロピルアンモニウム

引用文献 (37件)：

• H. S. Frank and M. W. Evans, J. Chem. Phys., 13, 507 (1945).
• W. Blokzijl and J. Engberts, Angew. Chem., Int. Ed. Engl., 32, 1545 (1993).
• N. T. Southall, K. A. Dill, and A. D. J. Haymet, J. Phys. Chem. B, 106, 521 (2002).
• M. Mucha, T. Frigato, L. M. Levering, H. C. Allen, D. J. Tobias, L. X. Dang, and P. Jungwirth, J. Phys. Chem. B, 109, 7617 (2005).
• C. Y. Lee, J. A. McCammon, and P. J. Rossky, J. Chem. Phys., 80, 4448 (1984).

タイトルに関連する用語 (13件)： 水 ,  展開 ,  分光法 ,  発展 ,  常識 ,  電極界面 ,  イオン ,  水和 ,  殻 ,  崩壊過程 ,  分解 ,  赤外分光 ,  観察