抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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米国の直接原価計算の歴史における貢献者3名を挙げるときの一人は,その体系的な書物を世に出した”Wilmer Wright”であると思われる。本稿では,彼の1950年代から60年代にかけての直接原価計算の発展と普及への貢献について論じる。具体的には,1)Wrightの経歴と活動,2)Wright登場までの直接原価計算の系譜,3)1950年代における直接原価計算論の展開(Basic costs,利益計画と貢献利益図表,損益計算書,外部報告への適用問題),4)体系的な著書の出版,5)Wrightの特徴と貢献,について述べた。その上で,彼の著作は実務と運用を意識したものであり,理論レベルでは議論されている概念・技法でも,コスト・ベネフィットの観点から不要であると判断されているものは取り入れてないことから,彼は内部報告会計としての直接標準原価計算の普及に尽力したと考えられるとした。