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J-GLOBAL ID：202002290540439572   整理番号：20A2243524

未利用熱を利用したケミカル冷熱生成システムの開発

Development of Chemical Cold Generation System from Unused Thermal Energy

著者 (7件)： 中曽浩一 (岡山大学大学院自然科学研究科) ,  筒井優衣 (岡山大学工学部) ,  高橋秀和 (岡山大学大学院自然科学研究科) ,  三野泰志 (岡山大学大学院自然科学研究科) ,  後藤邦彰 (岡山大学大学院自然科学研究科) ,  丸岡伸洋 (東北大学多元物質科学研究所) ,  埜上洋 (東北大学多元物質科学研究所)
資料名： 鉄と鋼
巻： 106  号： 8  ページ： 556-563(J-STAGE)  発行年： 2020年 
JST資料番号： F0332A  ISSN： 0021-1575  CODEN： TEHAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 未使用熱エネルギー由来の化学反応を利用した冷熱生成システムを検討した。本研究では,水/尿素システムについて特に検討した。尿素の水への溶解は吸熱プロセスであるが,水溶液からの尿素の析出は発熱過程である。したがって,尿素の水への吸熱溶解は冷熱の発生に利用される。一方,水溶液からの尿素の発熱析出によって熱エネルギーが放出される可能性がある。これは,尿素の発熱析出によって水を蒸発させるのに必要な全熱エネルギーを低減できるので,システムの利点である。尿素の溶解と析出の周期的操作を実験的に検討した。その結果,溶解によって発生する冷熱は,溶解のエネルギー収支とエンタルピーから推定できた。実験結果に基づき,水/尿素溶液の温度とシステムの性能を推定するための数値モデルを開発した。数値結果から,析出(濃縮)プロセスの熱交換率は,特にシステムの性能の改善に不可欠である。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： 溶解 ,  吸熱反応 ,  *冷熱 ,  水 ,  *化学反応 ,  エネルギー収支 ,  エンタルピー ,  数学モデル ,  数値解析 ,  効率 ,  *エネルギー貯蔵 ,  *ヒートポンプ ,  析出 ,  発熱反応 ,  廃熱利用 ,  熱収支 ,  性能評価 ,  ウレア化合物
準シソーラス用語： 反復運転 ,  *冷熱生成システム

著者キーワード (6件)： 冷熱発生システム ,  溶解の尿素熱 ,  循環手術 ,  冷熱発生システム ,  溶解の尿素熱 ,  循環手術

分類 (2件)： ヒートポンプ  (PC03020M) ,  エネルギー貯蔵  (LC02000F)

物質索引 (1件)： 尿素

引用文献 (12件)：

• 1) 平成30年度エネルギーに関する年次報告,経済産業省資源エネルギー庁,東京,(2019), 104.
• 2) T. Miwa and H. Okuda: J. Jpn. Inst. Energy, 89(2010), 28.
• 3) 実装可能なエネルギー技術で築く未来-骨太のエネルギーロードマップ2-,化学工学会エネルギー部会・骨太のエネルギーロードマップ第2版製作委員会編,加藤之貴,安永裕幸,柏木孝夫監修,化学工業社,神奈川,(2010), 202.
• 4) 岡村明彦:わかりやすい蓄熱の技術,オーム社,東京,(2002), 35.
• 5) 高効率蓄熱技術の開発~材料開発・システム開発・熱輸送技術・利用技術~,R&D支援センター,東京,(2013), 125.

タイトルに関連する用語 (4件)： ケミカル ,  冷熱 ,  生成システム ,  開発