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J-GLOBAL ID：202202272352823644   整理番号：22A1840512

水耕栽培のリーフレタスへのフルボ酸による植物ホルモン含量への影響

Effect of Fulvic Acid on Plant Hormone Content of Hydroponic Leaf Lettuce

著者 (6件)： 児島清秀 (新潟大学農学部) ,  井越さくら (新潟大学農学部) ,  久保田奏子 (新潟大学農学部) ,  宇佐美潤 (関東天然瓦斯開発株式会社) ,  佐藤匡臣 (関東天然瓦斯開発株式会社) ,  渡辺泰継 (関東天然瓦斯開発株式会社)
資料名： 園芸学研究  (Horticultural Research (Japan))
巻： 21  号： 2  ページ： 213-218(J-STAGE)  発行年： 2022年 
JST資料番号： L4829A  ISSN： 1347-2658  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 水耕栽培のリーフレタスへの鹹水フルボ酸の成長に及ぼす影響の解明のため,内生植物ホルモン,インドール-3-酢酸(IAA),トランスゼアチン(tZ),イソペンテニルアデニン(iP),ジベレリン₁(GA₁),ジベレリン₄(GA₄),アブシジン酸(ABA)を定量した.39日間の水耕栽培後の地上部の生重量は,鹹水フルボ酸区が有意に増加していた.IAA濃度は,最大葉では対照区と比べて,鹹水フルボ酸区では7.3倍の高い濃度であった.根において,tZ濃度は対照区では,基部ほど高い傾向であったが,鹹水フルボ酸区では先端部ほど高い傾向であった.iP濃度は根において,全体的に鹹水フルボ酸区の方が上昇していた.GA₁濃度は全体的に,葉では鹹水フルボ酸区の方が低下していたが,根では鹹水フルボ酸区の方が上昇していた.GA₄濃度は,葉と根の両方で,全体的に鹹水フルボ酸区の方が低下していた.根では全体的にGA₁濃度がGA₄濃度よりも高く,C-13位水酸化経路が主要であった.葉のGA₁濃度は,対照区と鹹水フルボ酸区の両方で,最大葉・外葉よりも新葉で濃度が高く,対照区では約2倍で,鹹水フルボ酸区では約7倍であった.ABA濃度は葉において,全体的に鹹水フルボ酸区の方が上昇していた.特に外葉部では最高値の209 pmol・g^-1 FWであった.(著者抄録)

シソーラス用語： *レタス ,  水耕 ,  フルボ酸 ,  *植物ホルモン ,  ブライン ,  ジベレリン ,  葉 ,  根 ,  ラクトン ,  オレフィン化合物 ,  架橋化合物 ,  不飽和カルボン酸 ,  第二アルコール ,  ヒドロキシ酸 ,  エノン ,  脂環式アルコール ,  脂環式ケトン ,  単環セスキテルペン ,  ヒドロキシケトン ,  窒素複素環化合物 ,  カルボン酸 ,  芳香族縮合化合物
準シソーラス用語： *リーフレタス ,  生重量

著者キーワード (10件)： アブシジン酸 ,  インドール酢酸 ,  ジベレリン ,  鹹水 ,  サイトカイニン ,  ABA ,  brine ,  cytokinin ,  GA ,  IAA

分類 (2件)： 野菜  (FC03043X) ,  植物ホルモン  (EH02070M)

物質索引 (4件)： GA₄ ,  アブシジン酸 ,  イソペンテニルアデニン ,  インドール-3-酢酸

引用文献 (28件)：

• Aiken, G. R., D. M. McKnight, R. L. Wershaw and P. MacCarthy. 1985. Humic substances in soil, sediment, and water: geochemistry, isolation and characterization. p. 1-12. Wiley, New York.
• Arkhipova, T. N., S. U. Veselov, A. I. Melentiev, E. V. Martynenko and G. R. Kudoyarova. 2005. Ability of bacterium Bacillus subtilis to produce cytokinins and to influence the growth and endogenous hormone content of lettuce plants. Plant Soil 272: 201-209.
• Brenner, M. L., B. M. N. Schreiber and R. J. Jones. 1989. Hormonal control of assimilate partitioning: regulation in the sink. Acta Hort. 239: 141-148.
• Canellas, L. P., F. L. Olivares, N. O. Aguiar, D. L. Jones, A. Nebbioso, P. Mazzei and A. Piccolo. 2015. Humic and fulvic acids as biostimulants in horticulture. Sci. Hort. 196: 15-27.
• Cerozi, B. S. 2020. Fulvic acid increases iron bioavailability in aquaponic systems: theoretical designs and practical considerations to prevent iron deficiency in plants. Aquacultural Engineering 90: 102091.

タイトルに関連する用語 (5件)： 水耕栽培 ,  リーフレタス ,  フルボ酸 ,  植物ホルモン ,  含量