抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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野外調査と地球化学的研究の概観することで,東南極エンダービーランド,ナピア複合岩体の超高温(UHT)変成岩の原岩が,マントル岩(蛇紋石および枯渇したかんらん岩),火成岩(トーナル岩-トロニエム岩-花こう閃緑岩(TTG),玄武岩質~コマチアイト質岩,および斜長岩),および堆積岩(MgO,Ni,Cr,およびCoに富む堆積物,不純な珪岩,縞状鉄鉱層(BIF),および石灰珪質岩)から構成されることを明らかにした。この原岩の組み合わせ,特に,マイナーな斜長岩を伴うコマチアイト-TTGの関係は,始生代の緑色岩-花こう岩帯を連想させる。周期的累帯構造を示すジルコンのU-PbSHRIMPおよびSIMS年代およびTTG原岩の火成Th/Uは,~3.8,3.3,3.0,および2.6Gaの4つの年代分布を示し,原岩の複数ステージにおける生成を示唆する。現代におけるTTG生成のアナロジーは,原岩の生成と定置のテクトニックセッティングが,現在の海洋内島弧と関連する沈み込みの枠組みと考えられることを示唆する。これに続いて,ナピア複合岩体は,~2.95-2.55または~2.50-2.45GaのUHT変成作用により安定化した。(翻訳著者抄録)