文献

J-GLOBAL ID：200902201380797612   整理番号：09A1066666

熱処理したアルミニウム合金ダイカストで新たに見つかった鋳肌欠陥とその疲労特性への影響

Effects of Sub-surface Defects Newly Found in Tempered Aluminum Alloy Die-castings on Fatigue Properties.

著者 (6件)： 増田翔太郎 (豊橋技科大 大学院) ,  戸田裕之 (豊橋技科大) ,  青山俊三 (アーレスティ) ,  折井晋 (アーレスティ) ,  植田将志 (アーレスティ) ,  小林正和 (豊橋技科大)
資料名： 鋳造工学  (Journal of Japan Foundry Engineering Society)
巻： 81  号： 10  ページ： 475-481  発行年： 2009年10月25日 
JST資料番号： G0096A  ISSN： 1342-0429  CODEN： CHKOFY  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 通常,アルミニウム合金ダイカスト材料は,表面が鋳肌のまま使用される。鋳肌近傍には,欠陥が不均一に分布していると考えられ,試験前にその領域は除去されるため,従来の評価において鋳肌近傍の欠陥はほとんど無視されていると思われる。本研究では,鋳肌を有する試験片を用いて疲労試験を行い,疲労寿命について統計的に解析した。また,表面欠陥を3Dで可視化するとともに,疲労き裂発生のその場観察を行うため,シンクロトロン放射光を用いたマイクロトモグラフィを適用した。これにより,短寿命を呈した試験片の鋳肌近傍には,直径10μm程度のミクロポアが並んで存在し,これが早期の疲労き裂発生を引き起こしたことが明らかとなった。疲労破壊のその場観察は,凝集したミクロポアから疲労き裂が発生したことを明瞭に示した。(著者抄録)

シソーラス用語： *アルミニウム合金 ,  *ダイカスト ,  鋳物 ,  熱処理 ,  *鋳肌 ,  細孔 ,  気泡欠陥 ,  *鋳造欠陥 ,  疲れ寿命 ,  その場観察 ,  亀裂発生 ,  X線CT ,  AC4CH ,  *欠陥 ,  検査 ,  X線検査 ,  放射線検査 ,  X線診断 ,  非破壊検査
準シソーラス用語： *疲れ亀裂

分類 (2件)： 鋳造欠陥  (WC01060X) ,  機械的性質  (WB02030U)

引用文献 (12件)：

• 青山俊三. 型技術. 1997, 12, 5, 30
• TODA, H. Acta Mater. 2004, 52, 1305-1317
• QIAN, L. Appl. Phys. Lett. 2005, 87, 241907
• QIAN, L. Phys. Rev. Lett. 2008, 100, 115505
• TODA, H. Acta Mater. 2009, 57, 2277-2290

タイトルに関連する用語 (6件)： 熱処理 ,  アルミニウム合金 ,  ダイカスト ,  鋳肌 ,  欠陥 ,  疲労特性