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J-GLOBAL ID:200902201406766052   整理番号:08A0519637

ROSを発生するミトコンドリアDNAの変異は腫瘍細胞の転移を調節できる

ROS-Generating Mitochondrial DNA Mutations Can Regulate Tumor Cell Metastasis
著者 (11件):
資料名:
巻: 320  号: 5876  ページ: 661-664  発行年: 2008年05月02日 
JST資料番号: E0078A  ISSN: 0036-8075  CODEN: SCIEA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: アメリカ合衆国 (USA)  言語: 英語 (EN)
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発癌性の化学物質は核内DNAよりもミトコンドリアDNA(mtDNA)を優先して結合するために,mtDNAは化学物質の主な標的であり,それによるmtDNAの変異が発癌性の形質転換の原因であると仮説されてきた。もしそうであればmtDNAは母性遺伝であり,変異を担う母親の子孫は腫瘍を発生するはずであるが,母性遺伝によるバイアスは報告されていない。しかし,変異が癌の転移性に関与する可能性はあるが,核DNAの変異による転移性を排除して調べることが難しいため,関与の証拠は得られていない。著者らは二つのマウス肺腫瘍細胞(転移性が低いP29細胞と高いA11細胞)の体細胞雑種を作製して両細胞のmtDNAを交換し,転移の発生におけるmtDNA変異の役割を調べた。その結果,受取る側に高い転移性を与えるmtDNAはNADHデヒドロゲナーゼのサブユニット6をコードする遺伝子にG13997Aと13885insC変異が含まれることを見出した。これらの変異は呼吸複合体Iの活性の欠如をもたらし,活性酸素種(ROS)の過剰生産に関係する。転移性の高い腫瘍細胞をROS捕獲剤で前処理すると,マウスの転移性は抑制された。これらからmtDNAの変異は腫瘍細胞の転移性を促進し,腫瘍を進行させると指摘した。
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分類 (1件):
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腫ようの化学・生化学・病理学 
タイトルに関連する用語 (5件):
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