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J-GLOBAL ID：200902202970667460   整理番号：09A1037765

超低および低エネルギー(10μeV~10eV)電子衝撃による原子・分子励起ダイナミックス研究の新展開

Current Progress in the Study of Excitation Dynamics in Atoms and Molecules by Very-Low-to Low-Energy (10μeV~10eV) Electron Impact

著者 (2件)： 北島昌史 (東京工大 大学院理工学研究科) ,  田中大 (上智大 理工)
資料名： 日本物理学会誌
巻： 64  号： 10  ページ： 742-751  発行年： 2009年10月05日 
JST資料番号： F0221A  ISSN： 0029-0181  CODEN： NBGSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 気相における“一回衝突の条件下”での超低エネルギー電子と分子の散乱に関する解説を行う。まず,μeV~数eVのエネルギー領域の高分解能の研究に応用されているレーザーによる光電子を使った電子付着の手法について述べる。電子付着断面積(SF₆^-/SF₆とCl^-/Cl₂)のしきい値近傍の振舞いが解明され振動励起しきい値に発現するFeshbach共鳴構造が観測できる。放射光による光電離を電子源とする冷たい電子のビーム衝突実験法と10~200meV領域での結果を述べる。極性/無極性分子をみると,電子衝突エネルギーの減少に伴いvirtual stateに起因する強調が無極性分子の衝突断面積にも現れる。最後に10eV以下での高分解能電子分光および熱励起標的分子についても最近の実験結果に触れる。(著者抄録)

シソーラス用語： *低エネルギー領域 ,  *原子-電子衝突 ,  *分子-電子衝突 ,  シンクロトロン放射 ,  光イオン化 ,  *光電子 ,  衝突エネルギー ,  電子付着 ,  衝突イオン化 ,  *Feshbach共鳴 ,  振動励起 ,  閾値 ,  電子ビーム ,  レーザ励起 ,  酸化二窒素 ,  塩化水素 ,  アルゴン ,  脂肪族臭素化合物 ,  脂肪族ヨウ素化合物
準シソーラス用語： 衝突断面積

分類 (2件)： 電子との衝突・散乱  (BH04030F) ,  電子と分子の衝突・散乱  (BH07030A)

物質索引 (2件)： ジブロモメタン ,  ヨウ化メチル

引用文献 (46件)：

• DUNNING, F. B. J. Phys. B. 1995, 28, 1645
• 田中大. 放射線化学. 2006, 81, 40
• 嶋森洋. 放射線化学. 1983, 18, 2
• FIELD, D. Acc. Chem. Res. 2001, 34, 291
• KLAR, D. Meas. Sci. Technol. 1994, 5, 1248

タイトルに関連する用語 (7件)： 低エネルギー ,  電子衝撃 ,  原子 ,  分子励起 ,  ダイナミックス ,  研究 ,  展開