文献

J-GLOBAL ID：200902204513731597   整理番号：08A0504182

習熟と環境価値を考慮した再生可能エネルギーの普及モデル

著者 (2件)： 内田晋 (筑波大 大学院生命環境科学研究科) ,  氷鉋揚四郎 (筑波大 大学院生命環境科学研究科)
資料名： エネルギー・資源  (Energy and Resources)
巻： 29  号： 3  ページ： 178  発行年： 2008年05月05日 
JST資料番号： Z0986A  ISSN： 0285-0494  CODEN： ENESEB  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 短報  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 再生エネルギー技術の普及を検討する場合,産業が初期段階にあることによる習熟効果と,環境価値に対する消費者の需要を考慮する必要がある。本研究では習熟効果による価格低下とこれによる需要の増加,さらに累積生産量の増大による習熟効果の進展というサイクルを定式化してモデルを構築した。価格に対する需要を表す関数としては4種の関数形を想定した。このようにして構築したモデルを利用して,事例として住宅用太陽光発電を対象に,計算機シミュレーションにより実際の生産量や価格データに基づくパラメータ推定を行った。習熟効果については計算値と実際価格と比較的よく一致した。需要に関しては実際値との偏差が大きかったが,情報伝達効果を考慮することにより改善した。4種の関数形相互間の差は小さかった。さらにこれらの検討から得られたパラメータを使い,本モデルによって2030年までの予測を行い,結果を示した。

シソーラス用語： *再生エネルギー ,  技術 ,  拡散 ,  モデル ,  学習曲線 ,  環境保全 ,  価値 ,  事例研究 ,  太陽光発電 ,  データ解析 ,  パラメータ推定 ,  計算機シミュレーション ,  計算機利用 ,  利用
準シソーラス用語： 普及

分類 (1件)： エネルギーに関する技術・経済問題  (LA01050V)

引用文献 (19件)：

• 1) 新エネルギー・産業技術総合開発機構;新エネルギー導入量の見通し,http://www.nedo.go.jp/nedata/17fy/14/c/0014c002.html (アクセス日2007.11.6).
• 2) 早野拓朗,槌屋治紀;新エネルギーコストのモデル化とシミュレーション,エネルギー・資源,11-2 (1990),46-53.
• 3) 島崎洋一,北嶋敏憲;補助金効果と学習効果を考慮した新エネルギー技術の導入分析,エネルギー・資源,28-4(2007),263-269.
• 4) 栗山浩一;環境の価値と評価手法-CVM による経済評価,(1998),71-79,北海道大学図書刊行会.
• 5) 光産業技術振興協会;日本における用途別太陽電池生産量,新エネルギー・産業技術総合開発機構ホームページ,http://www.nedo.go.jp/nedata/17fy/01/f/0001f003.html (アクセス日2007.7.12).

タイトルに関連する用語 (4件)： 環境価値 ,  再生可能エネルギー ,  普及 ,  モデル