抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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中竜鉱山における石英斑岩類に付随するポーフィリー型Mo鉱化作用を既存化学分析値と新分析値を基に評価した。アルカリ比に基づく2種類の斑岩類が新分析値でも認められた。これらは二つの異なるマグマタイプに由来したものであろう。石英斑岩類は恐らく飛騨外縁帯沿いの断裂運動により大陸地殻内の珪長質岩が上昇したものであろう。これらの斑岩は,コロラド鉱床帯のようにMo斑岩に関連する大陸内リフト帯を特徴づけるMo,W,及びSnのような微量元素を異常に含有している。中竜鉱山のポーフィリー型鉱床に濃集するモリブデンは,日本最大であった島根県大東地域の過去の総生産量よりも一桁以上大きい規模であると推定され,日本における最大規模のポーフィリー型鉱床である。