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J-GLOBAL ID：200902204748501483   整理番号：08A0318532

開発履歴中のソースコードを対象とした更新の重要度を評価する手法の提案

著者 (3件)： 横森励士 (南山大 数理情報) ,  野呂昌満 (南山大 数理情報) ,  井上克郎 (大阪大 大学院情報科学研究科)
資料名： 電子情報通信学会論文誌 D  (IEICE Transactions on Information and Systems (Japanese Edition))
巻： J91-D  号： 4  ページ： 945-955  発行年： 2008年04月01日 
JST資料番号： S0757C  ISSN： 1880-4535  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 開発対象となるソフトウェアが大規模化するにつれて,進ちょくを把握し管理を適切に行うことが,極めて重要な要素となった。開発途中の生成物からLOCなどのメトリックスを抽出し,管理に利用している場面は多く見られる。しかし,開発中のソフトウェアに重大な影響を与える更新を抽出するには,LOCなどだけでは不十分で,更新履歴から変更内容を確認し,それによって生じる変化を理解する必要がある。本論文では,ソフトウェア部品間の利用関係の変化の度合を定量化することで,利用関係の変化という観点で更新履歴の中から重大な影響を与えた更新を抽出する手法を提案する。定量化においては,部品間の利用関係に基づいた順位であるコンポーネントランクを用い,更新前後間での各部品の順位の変動を評価基準とする。提案手法に基づきシステムを開発し実際のオープンソースプロジェクトに適用したところ,大規模な機能追加のほかに,コア部品に対する機能追加や,コードの作り直し,リファクタリングなどのメンテナンス作業が抽出できた。これらの更新は,LOCの変化量が少ないものも多く,提案手法はこれらの更新作業の抽出に有益であると考えられる。(著者抄録)

シソーラス用語： ソフトウェア開発 ,  プログラムメンテナンス ,  *ソフトウェアメトリックス ,  *更新 ,  *ソフトウェアコンポーネント ,  Java ,  プロジェクト管理 ,  評価基準
準シソーラス用語： 履歴

分類 (1件)： 計算機システム開発  (JD02010R)

引用文献 (20件)：

• 青山幹雄, 中所武司, 向山 博, コンポーネントウェア, 共立出版, 1998.
• 市井 誠, 横森励士, 松下 誠, 井上克郎, “コンポーネントランクを用いたソフトウェアのクラス設計に関する分析手法の提案,”信学技報, SS2005-37, 2005.
• 中塚 剛, 松下 誠, 井上克郎, “ソフトウェア部品分類手法へのコンポーネントランク法の応用,”情処学研報, 2007-SE-155, vol.2007, no.33, pp. 41-48, 2007.
• 横森励士, 梅森文彰, 西 秀雄, 山本哲男, 松下 誠, 楠本真二, 井上克郎, “Javaソフトウェア部品検索システムSPARS-J,”信学論 (D-I), vol. J87-D-I, no.12, pp. 1060-1068, Dec.2004.
• 横森励士, 藤原 晃, 山本哲男, 松下 誠, 楠本真二, 井上克郎, “利用実績に基づくソフトウェア部品重要度評価システム,”信学論 (D-I), vol. J86-D-I, no.9, pp. 671-681, Sept.2003.

タイトルに関連する用語 (8件)： 開発 ,  履歴 ,  ソース ,  更新 ,  重要度 ,  評価 ,  手法 ,  提案