抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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IPCCのシナリオ予測によると,温帯の東アジアの稲作は,栽培時期を動かすことで地球温暖化に対応可能で,それにより生産量が増加する。しかし,そこには,気象条件の変動が考慮されていないという問題がある。実際日本では,近年,温暖化の一方で日照時間が激しく変化する地域がある。米の収穫量には気温と日照時間が関係し,温暖化の一方で,日照が不足したり低温の地域がある。また,中国の北東部では,農業用水の需要変化により土湿が低下し,農業生産に影響している。また,中国南部は気候と作物栽培方法が地域により異なるため,土湿の低下の影響は複雑である。中国で行われた1つの確率的手法による予測では,温暖化の影響で米の生産量が減少すると予測されている。地球温暖化の影響により気温が一般的には上昇するが,それには,国・地域により気象の変動・水需要変化・土湿変化が伴う。温暖化の防止への投資は,温暖化による予測できない危険を回避するための未来への価値ある投資である。