抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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突極形同期発電機は,水力発電機・エンジン発電機などに使用されている重要な機器であるが,磁極の磁気飽和により端子電圧が制限を受け,無用な界磁起磁力を消費するという問題がある。そこで,本稿では,磁極の磁気飽和低減を目的に,隣接する磁極端の間に永久磁石(PM)を挿入したPM補助突極形同期発電機(PMa-SG)を提案する。PM挿入により以下のような効果が期待できる。すなわち,無負荷時においては,磁極胴部で磁束密度が高くなり磁気飽和を生じるが,PMが作る磁束と界磁電流が作る磁束とが逆方向に通るため,磁気飽和が低減される。これに伴って主磁束が増加し,ステータ側では,電機子巻線の鎖交磁束が増大する。すなわち,PMの挿入によって,端子電圧が向上する。負荷時においては,電機子電流が作る磁束によって,磁極の磁束分布が偏移する。このとき,磁極胴部だけでなく磁極端にも磁気飽和が生じるが,PMが作る磁束によりこれらの磁気飽和が低減される。これに伴って,電機子巻線の鎖交磁束が増大する。すなわち,PMの挿入によって,端子電圧が向上する。有限要素解析および実機による測定を用いて,同一体格の提案機と従来機を対象に,基本特性および機内磁束を比較した。その結果,期待した効果が確認された。