抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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建設・増設コストの大幅な縮減と,現有施設の活用による下水道整備の機動的展開により,下水道未普及解消に資する技術として,オキシデーションディッチ法(OD法)の高負荷化と高度処理を同時に実現する技術の開発を試みた。ベンチスケールの実験装置により実下水の連続処理実験を行った結果,水理学的滞留時間(HRT)が約11時間という高負荷運転を行うことにより,循環時間が約8分という小容量の連続曝気式ODを想定した条件下でも空間的に好気ゾーンと無酸素ゾーンを現出でき,有機物・窒素の高度処理が可能であることが示された。操作因子としては,好気ゾーン比と無酸素ゾーン比のバランスが重要であり,各々0.375および0.5程度に維持する必要があることが明らかになった。通日試験の結果より,ディッチ内の二点のDOを曝気風量と循環流量により独立に制御する「二点DO制御」を適切に行うことで処理成績がさらに向上する可能性が示された。また,物質収支解析の結果より,脱窒によって有機物の無機化に必要な酸素量が30%程度削減可能であることが示された。(著者抄録)