抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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電気機器の高効率化のためには機器鉄心内部の鉄損の低減が重要である。そのためには」実際に電気機器製品用として組み立てられたモータ鉄心中の鉄損を評価し,加工の影響を明らかにすることが必要である。本研究では,実機回転機用として製造された後のステータコアにおける磁気特性を簡易的に評価するための基礎研究を行った。ステータの製造工程において,巻線挿入以前であれば,直接に励磁コイルやサーチコイルを用いた測定が可能であるが,挿入後は不可能である。そこで,ティース間を接続する内部励磁ヨークを取り付け,それに励磁コイルおよびサーチコイルを巻いてステータの磁気特性を測定する方法を考案した。この内部励磁ヨークを周方向に20度ずつ移動させて,すべての個所で測定を行った。今回提案した評価方法を用いることで各製造過程におけるステータコアの鉄損を評価し,応力による磁気特性の劣化を明らかにすることができた。例えば,積層コアと溶接コアでは鉄損に18%の差が生じ,磁気特性に大きな影響を及ぼすのは打抜き工程と溶接工程であることが分かった。