抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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海洋中の物体をイメージングするための装置としての水中音響レンズはトランスデューサアレイの場合に必要なビーム形成のための複雑な電子回路を必要とせず装置の小型化省電力化が可能なため注目されている。本報告者等は音波の斜め入射によるコマ収差や球面収差を近軸領域にて完全に補正し得るアプラナート音響レンズを既に開発し,その優れた集束性を報告した。本稿ではこのレンズを探知距離増大のために低周波で使用する開口径の大きなレンズを設計,制作して水中実験を行い,その有効性を検討した。この実験結果10°以下の入射角度ではアプラナードレンズは球面レンズより優れた集束性を示した。また開口径が波長に対して充分大きい時には光学レンズと同様の性質を示し,同一開口径では焦点距離の短い方が高い集束生を示すことがわかった。以上からこのレンズの有用性が確認でき大口径レンズ制作の際の指針を決定することができた。