文献

J-GLOBAL ID：200902213192188500   整理番号：08A0951759

氷の表面からの溶解した揮発性物質の蒸発損失

Evaporation Loss of Dissolved Volatile Substances from Ice Surfaces

著者 (4件)： SATO Keiichi (Osaka Prefecture Univ., Osaka, JPN) ,  TAKENAKA Norimichi (Osaka Prefecture Univ., Osaka, JPN) ,  BANDOW Hiroshi (Osaka Prefecture Univ., Osaka, JPN) ,  MAEDA Yasuaki (Osaka Prefecture Univ., Osaka, JPN)
資料名： Journal of Physical Chemistry A  (Journal of Physical Chemistry A)
巻： 112  号： 33  ページ： 7600-7607  発行年： 2008年08月21日 
JST資料番号： C0334B  ISSN： 1089-5639  CODEN： JPCAFH  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 塩化ナトリウム,硝酸ナトリウム,ぎ酸ナトリウム,酢酸ナトリウム,プロピオン酸ナトリウム及びn-酪酸ナトリウムを溶質とする希薄な酸性水溶液をいろいろな方法で凍結し,氷からの酸の蒸発損失挙動を調べた。凍結の前後で溶質濃度とpHを測定した。試料を底部から頂部に向けて凍結すると,溶質は未凍結部分(上部)に濃縮される。これは凍結濃縮効果による。次いで,濃縮されたアニオンはプロトンと結合して酸を形成し,氷の形成が進行するに従って未凍結溶液部分の酸の量は増加する。凍結の最終段階で酸が氷の表面で飽和し,生成した酸が揮発性ならば蒸発が起きる。凍結した酸は0°C以下に保たれ,酸の蒸発速度はぎ酸塩>酢酸塩>プロピオン酸塩>酪酸塩>塩化物≫硝酸塩の順である。硝酸塩を除いて自然の環境下(氷の結晶,雪あられ,雪の結晶,凍結小滴)で凍結水から酸の蒸発が起きる。弱酸は強酸よりも蒸発が早い。弱酸の蒸発速度の順位は弱酸の揮発度の順位と同じである。

シソーラス用語： *氷 ,  表面 ,  *蒸発 ,  *揮発分 ,  塩化ナトリウム ,  硝酸ナトリウム ,  塩酸 ,  脂肪酸 ,  降水 ,  液滴 ,  *酸 ,  揮発性 ,  蒸発速度 ,  水溶液 ,  溶質 ,  pH【水素イオン指数】 ,  凍結 ,  カルボン酸塩 ,  脂肪族カルボン酸 ,  雪 ,  霰 ,  薬物
準シソーラス用語： *揮発性物質 ,  雪霰 ,  小滴 ,  揮発度

分類 (3件)： その他の物質の多成分系の相平衡・状態図  (CB03017A) ,  気体の輸送現象  (BJ01022N) ,  相転移・臨界現象一般  (BL04010V)

物質索引 (8件)： ぎ酸ナトリウム ,  酢酸ナトリウム ,  プロピオン酸ナトリウム ,  酪酸ナトリウム ,  ぎ酸 ,  酢酸 ,  酪酸 ,  プロピオン酸

タイトルに関連する用語 (5件)： 氷 ,  溶解 ,  揮発性物質 ,  蒸発 ,  損失