文献

J-GLOBAL ID：200902213419507631   整理番号：08A0578590

グリコシド加水分解酵素を糖合成酵素に変える新しい戦略

Alternative strategy for converting an inverting glycoside hydrolase into a glycosynthase

著者 (7件)： HONDA Yuji (Ishikawa Prefectural Univ., Ishikawa) ,  FUSHINOBU Shinya (Univ. Tokyo, Tokyo) ,  HIDAKA Masafumi (National Food Res. Inst., Ibaraki, JPN) ,  WAKAGI Takayoshi (Univ. Tokyo, Tokyo) ,  SHOUN Hirofumi (Univ. Tokyo, Tokyo) ,  TANIGUCHI Hajime (Ishikawa Prefectural Univ., Ishikawa) ,  KITAOKA Motomitsu (National Food Res. Inst., Ibaraki, JPN)
資料名： Glycobiology  (Glycobiology)
巻： 18  号： 4  ページ： 325-330  発行年： 2008年04月 
JST資料番号： W0050A  ISSN： 0959-6658  CODEN： GLYCE3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： チロシン残基Y198は還元末端のキシロースを切り離すエキソ-オリゴキシラナーゼ(Rex)中の一般塩基残基,D263,に求核性の水分子を保持させることが知られている。突然変異でチロシン残基がフェニールアラニンに変化すると加水分解活性の急激な減少をもたらし,キシロースの存在下でフッ化キシロース2糖類からフッ素を切り離す活性が若干増加する。一方,D263における突然変異はこのフッ素遊離活性を減少させる。Y198F変異酵素の活性を検討した。Y198F及びY198F/D263Nによるグリコシンターゼ反応の経時変化を測定し,比較した。高いフッ素遊離活性と加水分解活性の低下の結果,RexのY198Fは糖合成反応により多量の生産物を蓄積する。これらの結果から求核性の水分子を保持する残基を突然変異させて一般的な塩基残基に変えることにより,グリコシド加水分解酵素から糖合成酵素を生産する新しい方法を提案した。

シソーラス用語： *グリコシド結合ヒドロラーゼ ,  *グリコシルトランスフェラーゼ ,  フッ素 ,  アミノ酸残基 ,  加水分解 ,  水素結合 ,  酵素反応速度論 ,  部位特異的変異誘発 ,  Bacillus halodurans ,  *グリコシンターゼ ,  バシラス属 ,  微生物 ,  芽胞形成菌
準シソーラス用語： 桿菌属 ,  *還元末端キシロース遊離エキソオリゴキシラナーゼ

分類 (2件)： 酵素一般  (EB09010D) ,  糖質・糖鎖一般  (EB06010I)

タイトルに関連する用語 (5件)： グリコシド ,  加水分解酵素 ,  糖 ,  合成酵素 ,  戦略