文献

J-GLOBAL ID：200902213974123776   整理番号：08A0451658

可逆的ブレーキ機能を有する往復分子マシン

A Shuttling Molecular Machine with Reversible Brake Function

著者 (5件)： HIROSE Keiji (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  SHIBA Yoshinobu (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  ISHIBASHI Kazuaki (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  DOI Yasuko (Osaka Univ., Osaka, JPN) ,  TOBE Yoshito (Osaka Univ., Osaka, JPN)
資料名： Chemistry - European Journal  (Chemistry - European Journal)
巻： 14  号： 11  ページ： 3427-3433  発行年： 2008年 
JST資料番号： W0744A  ISSN： 0947-6539  CODEN： CEUJED  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ナノメータスケールの分子マシンとしてロタキサンは有望な化合物候補である。可逆的ブレーキ機能を有する往復分子マシンとしてロタキサンを設計,合成およびその性能を報告する。この分子はジアンスリルエタンに基づく大環状をリングとし,アクセルとしてフェニレンスペーサーにより分けた2つの二級アンモニウムステーションによってダンベルの形をした分子単位からなるロタキサンで,光化学的に分子内環状付加し熱により元に戻るという応答をする。光照射によりリングコンポーネントを30-クラウン-8から24-クラウン-8にリングサイズを減らすと往復運動の速度は1%以下に減る。温度可変NMRにより340から<2.5s^-1の速度であることが分かった。リングコンポーネントは熱的リング開環により30-クラウン-8に戻すことができる。それゆえ,光化学および熱刺激に応答して働く可逆的ブレーキができた。

シソーラス用語： *分子素子 ,  マイクロマシン ,  *ロタキサン ,  *ブレーキ ,  可逆変化 ,  *クラウンエーテル ,  形態 ,  往復運動 ,  化学合成 ,  開環反応 ,  環化反応 ,  分子内相互作用 ,  光化学反応 ,  熱化学反応 ,  分子設計 ,  超小形回路 ,  陽子磁気共鳴 ,  往復クランク機構 ,  機械
準シソーラス用語： 往復機械 ,  ダンベル状 ,  *分子マシン

分類 (2件)： 八員環以上の複素環化合物  (CF07120T) ,  固体デバイス材料  (NC03020K)

物質索引 (3件)： 1,2-[エチレンビス(9,10-アントラセンジイル)ビス(オキシエチレンオキシエチレンオキシエチレンオキシ)]ベンゼン ,  12,15:18,21-ジ[1,2]ベンゼノ-13,14:19,20-ジ[1,3]ブタジエノ-2,5,8,11,22,25,28,31-オクタオキサテトラシクロ[30.4.0.0^12,21.0^15,18]ヘキサトリアコンタン-1(32),13,19,33,35-ペンタエン ,  N,N′-ビス[4-[3,5-ビス(トリイソプロピルシリル)ベンゾイルオキシメチル]ベンジル]-1,4-ベンゼンジ(メタンアミニウム)

タイトルに関連する用語 (2件)： ブレーキ機能 ,  分子マシン