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J-GLOBAL ID：200902214530474137   整理番号：08A0585743

クリにおける木部繊維長および孔圏道管内腔径の水平変動と肥大成長段階との関連性

The Relationship between Radial Variation of Wood Fiber Length, Vessel Lumen Diameter and the Stage of Diameter Growth in Castanea crenata

著者 (2件)： 土屋竜太 (鳥取大学大学院連合農学研究科) ,  古川郁夫 (鳥取大学農学部)
資料名： 木材学会誌  (Journal of the Japan Wood Research Society)
巻： 54  号： 3  ページ： 116-122 (J-STAGE)  発行年： 2008年 
JST資料番号： F0852A  ISSN： 0021-4795  CODEN： MKZGA7  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 肥大成長段階と木部繊維長および孔圏道管内腔径の水平変動との関連性を調べるために,クリ(Castanea crenata)4個体の地上高別4箇所,合計16枚の円板を用いて,髄からの年輪番号に伴う木部繊維長,孔圏道管内腔径,累積年輪幅の変動を調べた。肥大成長段階は累積年輪幅の変動にゴンペルツ成長関数式をあてはめることで幼齢期,壮齢期,老齢期の3段階に分類した。非線形区分回帰分析法によって木部繊維長と孔圏道管内腔径の成熟齢を求めた結果,木部繊維長の成熟齢は孔圏道管内腔径よりも若く,肥大成長の幼齢期と壮齢期の境界齢に近似したのに対して孔圏道管内腔径の成熟齢は壮齢期と老齢期の境界齢に近似する傾向が認められた。これらの結果から,木部繊維長と孔圏道管内腔径の水平変動は肥大成長段階と関連することが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *クリ ,  広葉樹材 ,  木部繊維 ,  道管 ,  変動 ,  髄 ,  年輪 ,  *植物成長 ,  成長段階 ,  回帰分析 ,  樹齢 ,  繊維長 ,  内径 ,  半径方向 ,  *肥大成長 ,  *植物生理
準シソーラス用語： *孔圏道管内腔径 ,  *水平変動 ,  成熟齢 ,  肥大成長段階 ,  *木部繊維長 ,  累積年輪幅

分類 (1件)： 木材の性質・構造  (FF05020Z)

引用文献 (24件)：

• 1) 古川郁夫:“組織と材質”, 古野 毅, 澤辺 功編, 海青社, 大津, 1994, p. 113.
• 2) Zobel, B. J., Buijtensen J. P. : "Wood variation-its cause and control", Springer-Verlag, Berlin, Heidelberg, New York, London, Paris, Tokyo, 1989, p. 82.
• 3) 塩倉高義:木材学会誌 28(2) , 85-90 (1982).
• 4) Lee, C. H., Wang, S. Y. : IAWA J. 17 (2) , 125-131 (1996).
• 5) 塩倉高義:“木材の構造”, 原田 浩, 佐伯 浩編, 文永堂出版, 東京, 1985, pp. 168-179.

タイトルに関連する用語 (6件)： クリ ,  木部繊維 ,  道管 ,  肥大成長 ,  段階 ,  関連性