抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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パンペリー石+アクチノ閃石+緑簾石+緑泥石ないしはアクチノ閃石+緑簾石+赤鉄鉱+緑泥石といったようなパンペリー石+アクチノ閃石の岩相の鉱物集合が南西日本,四国中央部の三波川弱変成岩地域に認められている。これらの鉱物の化学組成について本地域における各鉱物の分布と熱的な構成を評価するために分析が行われた。パンペリー石+アクチノ閃石+緑簾石+緑泥石集合体においては緑簾石のFe
3+/(Fe
3++Al)値は緑泥石のFe
2+/(Fe
2++Mg)値の減少に伴い,多少減少している。これらの値の変化は温度の変化と相関している。このような関係が存在することは緑簾石のFe
3+/(Fe
3++Al)値は三波川弱変成岩地域を変成度が弱変成,中程度変成,および高度変成の地域に細分することに応用できることを意味している。また構造的に高い位置に対し温度は低くなっており,構造的な不連続性は熱的な構造に影響を与えていないことを示している。