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J-GLOBAL ID：200902217726983829   整理番号：09A0716640

次世代新中性子源J-PARCにより拡がる新しい材料科学「何ができる?どこがすごい?」~各装置の紹介~大強度型中性子小中角散乱装置 大観

著者 (1件)： 鈴木淳市 (日本原子力研究開発機構 J-PARCセ)
資料名： まてりあ  (Materia Japan)
巻： 48  号： 7  ページ： 358-359  発行年： 2009年07月01日 
JST資料番号： F0163A  ISSN： 1340-2625  CODEN： MTERE2  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 標題の装置は,従来の数nmから数μmのスケールの構造の解析性能に加え,約0.1nmの構造の解析性能も備えた中性子小角散乱装置である。ナノ構造体の散乱断面積は基本的に小さく,その構造を十分な統計精度で解析するには,長時間の測定が必要であるが,広い空間スケールの構造を短時間で同時測定できる。様々な物質の構造解析に対応して種々の試料環境制御装置を用意した。作製条件の異なる数多くの試料を効率良く測定するための自動試料交換装置,試料の温度を制御するクライオスタットや高温炉,磁性材料の磁気構造の制御や強磁性を示す鉄鋼材料の磁気散乱成分の分離に必要な電磁石,生体高分子溶液の水素/重水素コントラストを制御する装置等である。J-PARCのパルス中性子源で発生する大強度の中性子ビームを利用することで,q領域での測定を高効率かつ高分解能に行うことができる。このq領域では金属材料の析出過程を析出物の内部や表面等の原子構造情報も含めて評価できる。

シソーラス用語： 中性子源 ,  材料科学 ,  ナノ構造 ,  研究施設 ,  *小角中性子散乱 ,  構造解析 ,  磁性材料 ,  磁気構造 ,  中性子ビーム ,  パルス中性子法 ,  電磁石 ,  生体高分子 ,  金属材料 ,  析出物 ,  析出 ,  温度制御 ,  軟質材料 ,  J-PARC

分類 (1件)： 中性子回折法  (BK01060A)

引用文献 (4件)：

• 鈴木淳市. 日本結晶学会誌. 2008, 50, 24-28
• 大沼正人. 分析化学. 2006, 55, 381-390
• 大沼正人. ふぇらむ. 2006, 11, 631-640
• OBA, Y. J. Phys. Soc. Jpn. 2009, 78, "044711-1"-"044711-6"

タイトルに関連する用語 (6件)： 次世代 ,  中性子源 ,  J-PARC ,  材料科学 ,  中性子 ,  散乱