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J-GLOBAL ID：200902217764659318   整理番号：08A0606198

選択性の鍵を握る炭化水素プール機構 ゼオライト触媒によるメタノール-オレフィン変換

著者 (2件)： 稲津晃司 (沼津工高専) ,  馬場俊秀 (東京工大 大学院総合理工学研究科)
資料名： 化学  (Chemistry)
巻： 63  号： 7  ページ： 70-71  発行年： 2008年07月01日 
JST資料番号： F0095A  ISSN： 0451-1964  CODEN： KAKYAU  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 解説  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： メタノールからエチレン及びプロピレンの生成機構について解説した。DahlとKolboeは,メタノール転化反応が定常的に進行してエチレンやプロピレンが生成するときの反応機構として「炭化水素プール機構」を提案した。この機構では,ゼオライト細孔内に生成したメチルベンゼン類にメタノールやジメチルエーテルが付加して,エチレンやプロピレンが生成する。従って,メタノールどうしやジメチルエーテルが反応して直ちにオレフィンが生成することはない。ゼオライト触媒を用いたメタノール転化反応では,表面メトキシ種が生成するが,この役割についても述べた。「炭化水素プール種」が共存している場合と共存していない場合とでは,エチレンやプロピレンの生成機構は異なる。表面メトキシ種は,メタノールやジメチルエーテルとの反応によってエチレンを生成するのではなく,エチレンなどの他の炭化水素種のメチル化試剤として作用するものと思われる。

シソーラス用語： 選択性 ,  *反応機構 ,  *ゼオライト ,  触媒 ,  *触媒反応 ,  *アルケン ,  付加反応 ,  エーテル ,  アルキルベンゼン ,  脂肪族化合物 ,  脂肪族アルコール ,  メトキシ基
準シソーラス用語： メトキシル基 ,  オレフィン ,  生成機構

分類 (2件)： アルケン  (CF03030T) ,  不均一系触媒反応  (CB06100E)

物質索引 (5件)： エチレン ,  ジメチルエーテル ,  プロピレン ,  メタノール ,  メチルベンゼン

タイトルに関連する用語 (5件)： 鍵 ,  炭化水素 ,  ゼオライト触媒 ,  メタノール ,  オレフィン