文献

J-GLOBAL ID：200902217891832584   整理番号：08A1075799

光化学系IIの品質管理 活性酸素種は中度熱ストレス下で光化学系IIの損傷の原因になる

Quality Control of Photosystem II REACTIVE OXYGEN SPECIES ARE RESPONSIBLE FOR THE DAMAGE TO PHOTOSYSTEM II UNDER MODERATE HEAT STRESS

著者 (8件)： YAMASHITA Amu (Okayama Univ., Okayama, JPN) ,  NIJO Nobuyoshi (Okayama Univ., Okayama, JPN) ,  POSPISIL Pavel (Palacky Univ., Olomouc, CZE) ,  MORITA Noriko (Okayama Univ., Okayama, JPN) ,  TAKENAKA Daichi (Okayama Univ., Okayama, JPN) ,  AMINAKA Ryota (Okayama Univ., Okayama, JPN) ,  YAMAMOTO Yoko (Okayama Univ., Okayama, JPN) ,  YAMAMOTO Yasusi (Okayama Univ., Okayama, JPN)
資料名： Journal of Biological Chemistry  (Journal of Biological Chemistry)
巻： 283  号： 42  ページ： 28380-28391  発行年： 2008年10月17日 
JST資料番号： E0038A  ISSN： 0021-9258  CODEN： JBCHA3  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： アメリカ合衆国 (USA)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： ホウレンソウのチラコイド膜を40°C30分加熱すると,光化学系II反応中心に結合したD1蛋白質が分解され,隣接の蛋白質と凝集するとともにPsbO,PsbP,PsbQを放出することが知られており,この機構を解析した。この変化は嫌気性条件で抑制され,また活性酸素除去剤アスコルビン酸ナトリウム処理でも阻害された。この加熱処理では一重項酸素とヒドロキシラジカルが検出されるようになり,脂質過酸化も起こった。したがって,光化学系IIの水分子を酸化するマンガン複合体が熱で失活すると脂質の過酸化を介して活性酸素を生ずることで一連の変化が起こり,この反応は暗条件で起こるが強光条件での酸化ストレスと同様であると推測された。

シソーラス用語： *光化学系II ,  ホウレンソウ ,  チラコイド ,  タンパク質 ,  反応中心【光合成】 ,  *酸化ストレス ,  一重項酸素 ,  ヒドロキシルラジカル ,  脂質過酸化 ,  酸化防止剤 ,  *暑熱ストレス ,  ラクトン ,  アルコラート ,  第二アルコール ,  ポリオール ,  D1蛋白質

分類 (1件)： 植物に対する影響  (EE04030Z)

物質索引 (1件)： アスコルビン酸ナトリウム

タイトルに関連する用語 (7件)： 光化学系II ,  品質管理 ,  活性酸素種 ,  度 ,  熱ストレス ,  損傷 ,  原因