文献

J-GLOBAL ID：200902218027497826   整理番号：09A0040462

新規pH感受性キャリア材料としての環状メタクリル酸オリゴマ

Cyclic methacrylic acid oligomer as a novel pH-sensitive carrier material

著者 (2件)： SAITO Reiko (Tokyo Inst. Technol., Tokyo, JPN) ,  HARA Tomoko (Tokyo Inst. Technol., Tokyo, JPN)
資料名： Polymers for Advanced Technologies  (Polymers for Advanced Technologies)
巻： 19  号： 12  ページ： 1844-1851  発行年： 2008年12月 
JST資料番号： W0503A  ISSN： 1042-7147  CODEN： PADTE5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： イギリス (GBR)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： β-シクロデキストリン(β-CD)を鋳型とし,ATRPで重合度14の環状メタクリル酸オリゴマ(CMAA)を合成した。pKa4.83のオリゴマの,メタノール溶液中でのメチレンブルー(MB)の包接挙動を調べた。先ず,パルス反射NMRで,MBの自己拡散係数を調べ,CMAAが確かにMBを包接し,pH4ではpH7よりも包接力が大きいことが分かった。次いで,シリカゲル粒子にCMAAを固定化し,UV-Visにより,MBに対する包接-放出挙動を調べた。その結果,比較に用いたβ-CDはpH変化を示さなかったが,CMAAはpH7から4への変化により,包接量が増し,4から7では,一部放出し,その速度は7から4の時より大きかった。以上から,CMAAはpHにより構造変化をもたらし,MBとの静電相互作用および疎水性相互作用に変化をきたす,pH応答性オリゴマであることを実証できた。

シソーラス用語： *ポリメタクリル酸 ,  *オリゴマ ,  キャリア ,  pH依存性 ,  パルス反射法 ,  錯体生成 ,  *包接化合物 ,  原子移動ラジカル重合 ,  鋳型重合 ,  NMR【磁気共鳴】 ,  シリカゲル ,  固定 ,  紫外可視吸収スペクトル ,  重合度 ,  拡散係数 ,  静電相互作用 ,  疎水性相互作用 ,  酸解離定数 ,  脂肪酸 ,  オレフィン化合物 ,  不飽和カルボン酸 ,  窒素複素環化合物 ,  芳香族アミン ,  スルホニウム ,  硫黄複素環化合物 ,  芳香族縮合化合物 ,  第三アミン ,  脂肪族アルコール ,  デキストリン ,  *pH応答性高分子 ,  *ホスト-ゲスト錯体 ,  構造変化 ,  *環状重合体 ,  シクロデキストリン
準シソーラス用語： *環状高分子 ,  pKa

分類 (2件)： アクリル樹脂  (YH07110K) ,  高分子固体のその他の性質  (CG02025L)

物質索引 (5件)： メタクリル酸 ,  メチレンブルー ,  メタノール ,  β-シクロデキストリン ,  (3-アミノプロピル)トリメトキシシラン

タイトルに関連する用語 (5件)： pH感受性 ,  キャリア ,  環状 ,  メタクリル酸 ,  オリゴマ