抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地震により柱端部に生じる最大応答部材角と損傷レベルの関係に基づき最大応答部材角を測定して損傷レベルを検知する鉄道RCラーメン高架橋柱の損傷レベル検知システムの開発を行った。本システムは,RCラーメン高架橋柱に損傷レベル検知センサ(ピークセンサ)を設置し,地震時における最大応答部材角を測定する。このデータを送受信機を中継しながら基地局へ伝送するとともに,地震後の随時検査にてRF-ID(高周波識別)タグにより回収する。ここでは既に研究した損傷レベルセンサ単体静的試験の結果を踏まえ,さらに振動台を用いた地震動に対する動的試験を実施した。本動的試験の測定精度と前研究の静的試験の測定精度との比較を行い,以下のことを確認した。(1)振動台実験の測定精度を検討した結果,ピークセンサでの測定値をレーザ変形計での測定値で除した値の平均値は1.00,変動係数は6.4%となった。(2)鉄道RCラーメン高架橋柱の損傷が生じる程度である0.01(rad)以上での平均値は0.99,変動係数は3.6%となった。(3)動的測定精度と,静的測定精度の比較結果,変動係数に差異はない。