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J-GLOBAL ID：200902221006232122   整理番号：09A0336511

溶接熱影響部におけるクリープき裂成長挙動に及ぼす局所応力多軸効果

Effect of Local Multi-axial Stress on Creep Crack Growth Behavior in the Heat Affected Zone

著者 (4件)： 杉浦隆次 (東北大 大学院工学研究科) ,  横堀壽光 (東北大 大学院工学研究科) ,  鈴木和人 (東北大 大学院工学研究科) ,  田淵正明 (物質・材料研究機構)
資料名： 鉄と鋼
巻： 95  号： 4  ページ： 361-368  発行年： 2009年04月01日 
JST資料番号： F0332A  ISSN： 0021-1575  CODEN： TEHAA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 著者らの開発したボイラ用耐熱材料W添加9%Crフェライト系耐熱鋼の溶接継手溶接熱影響部について,従前の研究で局所多軸応力による構造脆性が誘起されることを既に明らかにした。本研究では,より詳細な実験と解析を実施し,溶接熱影響部のクリープき裂成長挙動の正確な観察と硬度との関連性の調査を行った。また,溶接継HAZ部と母材の構造的組合せにより生じる局所多軸応力場についての有限要素解析により局所応力多軸効果について明らかにした。板厚31mmの供試鋼をGTA溶接し溶接後熱処理(740°C×4h)を施した。ASTMに準拠しCT試験片を用い熱影響部を中心にクリープき裂成長試験を実施した。熱影響部のクリープき裂成長経路は,硬度低下領域へ向かって屈曲成長することや溶接継手材の応力多軸度値は,母材に比べ高くなることを明らかにした。有限要素解析による溶接継手材のクリープ延性の減少傾向は実験特性と一致した。これは,母材による熱影響部の塑性拘束が生じ,局所多軸応力の発現によるものと考えられる。

シソーラス用語： *溶接熱影響部 ,  亀裂伝搬 ,  *応力 ,  タングステン含有合金 ,  *耐熱鋼 ,  クロム含有合金 ,  フェライト鋼 ,  溶接継手 ,  クリープ損傷 ,  *高温クリープ ,  TIG溶接 ,  硬度 ,  *多軸応力
準シソーラス用語： 亀裂成長 ,  GTA溶接

分類 (1件)： 金属材料  (HC06020Z)

引用文献 (19件)：

• 1) A.T.Yokobori Jr., R.Sugiura, M.Tabuchi, A.Fuji, T.Adachi and T.Yokobori: Proc. of Int. Conf. on Fracture (ICF11), (2005), CD-ROM.
• 2) T.Adachi, A.T.Yokobori Jr., M.Tabuchi, A.Fuji, T.Yokobori and K.Nikbin: Mater. High Temp., 21 (2004), No. 2, 95.
• 3) R.Sugiura, A.T.Yokobori Jr., M.Tabuchi, A.Fuji and T.Adachi: J. Eng. Mater. Technol. Trans. ASME, 131 (2009), 011004.
• 4) R.Sugiura, A.T.Yokobori Jr., M.Tabuchi and T.Yokobori: Eng. Fract. Mech., 74 (2007), 868.
• 5) A.T.Yokobori Jr. and R.Sugiura: Eng. Fract. Mech., 74 (2007), 898.

タイトルに関連する用語 (5件)： 溶接熱影響部 ,  クリープき裂成長 ,  挙動 ,  局所応力 ,  多軸