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J-GLOBAL ID：200902223057515504   整理番号：09A0439242

硫酸による木炭のインターカレーション

Intercalation of wood charcoal with sulfuric acid

著者 (4件)： KUWATA Kodai (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  SAITO Yukie (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  SHIDA Satoshi (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN) ,  OHTA Masamitsu (Univ. Tokyo, Tokyo, JPN)
資料名： Journal of Wood Science  (Journal of Wood Science)
巻： 55  号： 2  ページ： 154-158  発行年： 2009年04月25日 
JST資料番号： L3386A  ISSN： 1435-0211  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： ドイツ (DEU)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 硫酸(H₂SO₄)による木炭のインターカレーションを調べた。炭化スギ(Japanese cedar)試料を1700°-2700°Cの範囲の種々の温度で加熱することによって調製した。H₂SO₄中での電気化学的酸化を行い,インターカレーションの可能性を決定した。電位差測定分析では2300°C以上で炭化した試料でプラトーが見られた。X線回折プロフィールでは26°付近でのピークは約22.4°より小さい角度へシフトした。これらの結果は酸分子のインターカレーションのサインと考えられる。2700°Cで加熱して水洗乾燥した木炭のFourier変換赤外分析は,スルホン酸基に該当する1220cm^-1のバンドを示した。このバンドは1900°Cで加熱された試料では観察されなかった。これらの結果は,インターカレーションは前者で発生するが後者では発生しないことを示す。その結果,木炭のインターカレーションは六方晶系炭素層の規則的スタッキングをもつ時に起きることが分かった。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *木炭 ,  *インターカレーション ,  *硫酸 ,  炭化 ,  スギ ,  温度依存性 ,  X線回折 ,  FTIR分光法 ,  電位差測定法 ,  六方晶系 ,  熱重量分析

分類 (1件)： 炭素とその化合物  (YB02060D)

引用文献 (10件)：

• HATA, T. Onion-like graphitic particles observed in wood charcoal. J Wood Sci. 2000, 46, 89-92
• ISHIMARU, K. Diamond and pore structure observed in wood charcoal. J Wood Sci. 2001, 47, 414-416
• UENO, M. Carbonisation and gasification of bagasse for effective utilization of sugarcane biomass. Int Sugar J. 2007, 110, 22-25
• LEHMANN, J. Bio-energy in the black. Front Ecol Environ. 2007, 5, 381-387
• BARTLETT, N. Graphite chemistry. Intercalation chemistry. 1982, 19-54

タイトルに関連する用語 (3件)： 硫酸 ,  木炭 ,  インターカレーション