抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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沖縄県農業研究センター作物班と名護,宮古島,石垣の3支所,鹿児島県農業開発総合センター徳之島,大島支所等が中心となって,安定品質で高品質な,付加価値の高いさとうきび品種を育成することを目的に組織した育種ネットワークが開発した新品種「農林25号」(NiH25)および「農林26号」(Ni26)の特性について紹介した。「NiH25は初期伸長が優れ,現用主要品種の「NiF8」と比べて茎長が長く,-茎重が重く,宮古島地域の干ばつ条件下において,原料茎重,可製糖量はNiF8と比べて春植えでは同程度,株出しでは明らかに多い。宮古島のかん水が困難で干ばつ年に収量が不安定となる地域においてNiF8などの代替として普及が見込まれ,夏植えで10%の増収が,春植え・株出しでは30%以上の大幅な増収が期待できる。一方,「Ni26」は原料茎数が多く,原料茎重は沖縄南北大東島の収穫面積の7割以上を占める「F161」に比べて春植えでは同等,株出しでは安定して重い。甘しゃ糖度が高いため,両作型とも可製糖量は安定して多いが,台風時の茎折損はF161より少ない。Ni26は早期から甘しゃ糖度が高く,可製糖量が多く,年間収穫にも適する。夏植えでは10月から甘しゃ糖度が基準以上になり,可製糖量も多いので,Ni26は早期収穫が可能な品種である。