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J-GLOBAL ID：200902224025689299   整理番号：09A0351506

中央部に鋼材ダンパーを有するRC境界梁に関する実験的研究 低降伏点鋼を用いた境界梁ダンパーに関する研究 その1

EXPERIMENTAL STUDY ON COUPLING BEAMS WITH STEEL DAMPERS IN MID-SPAN: Coupling beam dampers with low yield point steel (Part 1)

著者 (3件)： 熊谷仁志 (清水建設 技研) ,  島崎和司 (神奈川大 工) ,  林静雄 (東京工大 セキュアマテリアル研究セ)
資料名： 日本建築学会構造系論文集  (Journal of Structural and Construction Engineering (Transactions of AIJ))
号： 638  ページ： 755-763  発行年： 2009年04月30日 
JST資料番号： F0393B  ISSN： 1340-4202  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 高層建物の耐震壁を結ぶ短スパンのRC造境界梁は地震時大変形に対応する高い靭性とエネルギー吸収性能を要する。本論では,この種の境界梁の中央部に配置する低降伏点鋼ダンパの開発と性能検証実験について報告した。両端をRC梁に埋込む鋼製ダンパの埋込み長さは鋼材成の2~3.5倍とした。この検討の主な結果は以下の通りであった。1)境界梁ダンパの復元力特性は紡錘形で,優れたエネルギー吸収性能を持つ。2)根巻き接合と比べてアンカーボルト接合は繰返し載荷による剛性低下が大きい。3)鋼材成の2~3.5倍の埋込み長さではせん断降伏が先行する。4)RC梁先端部に充分なせん断補強を行った根巻き型接合ではせん断力の殆どがトラス機構によって伝達され,明快な設計ができる。

シソーラス用語： 鉄筋コンクリート構造 ,  *耐震壁 ,  *梁 ,  載荷試験 ,  *境界梁 ,  *鋼材ダンパー ,  低降伏点鋼
準シソーラス用語： *ダンパ

分類 (4件)： コンクリート構造  (RA04030A) ,  梁,桁  (HD03020H) ,  接合部  (HD03080V) ,  緩衝器,ばね  (QB01110U)

引用文献 (12件)：

• 1) 熊谷仁志,佐武直紀,西田朗,中島秀雄:RCコアウォールシステムの開発と実証,日本建築学会技術報告集,第3号,pp.151-156,1996.12
• 2) 熊谷仁志,田村和夫,柴慶治,磯田和彦:鉄骨梁および鋼材ダンパーで連結された連層耐震壁架構に関する研究,コンクリート工学年次論文報告集,Vol.21,No.1,1999
• 3) 佐藤宏貴,島崎和司,黒瀬行信,熊谷仁志,戸沢正美:低降伏点鋼を用いた境界梁ダンパーの実験的研究,日本建築学会構造工学論文集,Vol.49B,pp.503-509,2003.3
• 4) 栗田翔,神野靖夫,淵本正樹,戸沢正美,刑部章,島崎和司,熊谷仁志,徳田浩:低降伏点鋼を用いた境界梁ダンパーの研究(その3,その4),日本建築学会大会学術講演梗概集,pp.1227-1230,Vol.C-1,2008.9
• 5) 熊谷仁志,松浦正一,黒瀬行信,梅津誠二:工事記録/高強度RCコアウォールと境界梁ダンパーを用いた超高層集合住宅,コンクリート工学,Vol.46,No.2,2008.2

タイトルに関連する用語 (8件)： 中央部 ,  鋼材ダンパー ,  RC ,  境界梁 ,  実験的研究 ,  低降伏点鋼 ,  ダンパー ,  研究