抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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降雨と崩壊発生について,土層を均一と仮定した集水モデルによる数値計算では,崩壊発生の予測は困難である。崩壊発生の予測には土層の不均一性を考慮する必要がある。崩壊の前兆現象としては,湧水の噴出・停止,濁りなどが知られ,水みちと崩壊現象には密接な関連性があると考えられている。したがって,崩壊発生の予測には水みちの分布を検出することが重要である。本稿では,地下流水音探査法による水みちの調査について紹介する。地下流水音の測定装置は,センサー,測定器,ヘッドホン及び録音部により構成されている。この探査方法を,地質の異なる4箇所に適用し,崩壊発生予測の可能性を検討した。その結果,地下流水音の測定により水みちの存在が特定できること,地下流水音及び水みちの分布と崩壊箇所には関連性があることが分かった。これらを崩壊発生の予測につなげるには,地下水のその他の因子を考慮する必要があるが,それは今後の検討課題である。