抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日常の音声聴取能力を測定するための,親密度別単語了解度試験用音声データセット2007(FW07)を公開した。FW07の目的は臨床現場への応用を容易にすることにある。そのために,先に公開したFW03を簡略化して被験者の負担を小さくすることにした。また,試験項目語のSRT(Speech Recognition Threshold)を基準に音圧補正することによってリスト間の単語了解度のばらつきをなるべく小さくすることを試みた。構築したFW07には,親密度ランク毎に1リスト20語のリストが20リスト存在する。これらのリストは,FW03に収録されている単語からFW03構築時と同じ方法で音韻バランスをとって構成されたものである。またその音声にはSRTを用いた音圧補正が施されている。FW07とFW03の単語了解度試験結果を比較し,リスト間の了解度の差を縮小することに成功していることを確認した。FW07を使用することにより,1リスト20語の了解度試験によって,異なる環境,異なる条件間での単語了解度の比較を精度よく容易に行うことができると期待される。(著者抄録)